大学教員とパンデミック

新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況下での大学教員のストーリー

2021-01-01から1年間の記事一覧

先の見えない不安

とにかく研究が進まない、というのが第一です。 マルチタスクで色々なことを同時にするのが苦手な私にとって(大学教員に不向きかもしれませんが…)初職に就き、その仕事に慣れる中で研究をつづける事だけでも精いっぱいなのに、コロナ過という環境の中でイ…

大変だけど、実はマイペースな暮らしに

コロナ禍になって、一番、困ったのは、オンライン授業への対応と見通しのなさでした。 私の勤務する大学は、途中から対面となったゼミを除いて、2020年度前期は遠隔授業でした。2020年度後期以降は、密を避けつつ原則対面。それ以後、ゼミ(4つ)と2つの講義…

大学ごとの対応にあわせるしかない

いくつかの大学で非常勤をしています。 同じ地域にある大学でも、授業をオンラインにするか対面にするかといった対応に差があります。その方針決定が早いところもあれば、直前まで決まらないところもあり、各大学組織の特徴が見えるなぁと感じています。 実…

学生に対するアンビバレントな思い

日常的に人工透析をしているため、対面で講義をしたり、個別に学生に会ったりするときには、いつも緊張しています(対面で学生と話すのは楽しくもあるので、気がつくとそうした緊張を忘れていることも多いのですが)。 また学内での学生の振るまい、たとえば…

在宅疲れ

大学からは昨年度末から対面を増やせと言われ続けていますが、今のところ全てリモートで授業をしています。 履修者数は平年より減った感がありますが、中国からビザがおりず、リモートで参加してくれる学生諸氏には、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、私の…

研究者への影響に関する情報

ここでは、新型コロナウイルス感染症が研究者に与えた影響に関する情報を置いていきます。整理せずに(重複もあるかもしれませんが)、そのまま置いている状況です。時間があれば整理します。 日本語で読めるもの [1] geahssoffice.wixsite.com [2] rihe…

学生と授業について話し合う

少し前のことだが、勤務先で複数の学生が新型コロナウイルス感染症に感染したことを受けて、大学の指示もあり、オンライン授業になった。 そこで、今後どういう授業形態(対面かオンラインか)が学生たち自身にとってよいか授業中に話し合ってもらった。 流…

コロナ禍での授業のない一日(幼児子育て中)

朝5時台に起きて軽いストレッチをして、PC開いて仕事して研究関係のメールを読んで、家族を起こして朝食準備して、洗濯物を片付けてゴミ出しして、保育園の最終準備しながら台所で立ちながら朝食を食べて、登園を嫌がるこどもをなんとか園に連れて行って帰宅…

対面授業が楽しくて恐ろしい

2021年度授業が始まった。対面授業全開で*1。 どこの大学もそうだと思うが、対面授業をする際には教師にはいくつかやらなければならないことがある。学生がどこに座ったのかという記録、定期的な換気、アルコール消毒、学生間の距離を取るようにする等など。…

意図せぬ「出会い」、あるいは「過程」の消失

書店にふらっと立ち寄る楽しみの消失 コロナ前、職場での仕事を終えて電車で自宅最寄り駅まで戻り、生活必需品の買い物ついでにその足でよく書店に行っていた。新刊棚をチェックし、「お、あの人の新刊が出ている」と手に取り、また少し本棚を眺めていると、…

ご挨拶(今さらながら)

管理人の児島功和です。 本来最初に「ご挨拶」すべきなのですが、遅くなってしまいました。申し訳ありません。 本ブログを立ち上げた理由は、次のとおりです。 新型コロナウイルス感染症の世界規模での拡大は、大学教員(雇用形態問わず。また大学院生の方も…

非常時の日常を生きる

本稿は[2020年*1]10月下旬に執筆しているが、この状況はまだましだったと後に回顧することになるかもしれない。非常時の日々を書き留めるべく、ワークとライフの両面から今の暮らしを振り返る。 「余白」のないオンライン講義 大学に就職したてのころから…

明るい話を書けない

新年度早々の体調不良 2020年3月末、新年度が始まる直前に体調が悪くなった。37度台前半の微熱が出て、すぐに職場に連絡をとり、しばらく出勤せず自宅で仕事をすることにした。その後36度台後半になり安心したのもつかの間、また37度台前半になり、微熱以外…