大学教員とパンデミック

新型コロナウイルス感染症が蔓延する状況下での大学教員のストーリー

学生と授業について話し合う

少し前のことだが、勤務先で複数の学生が新型コロナウイルス感染症に感染したことを受けて、大学の指示もあり、オンライン授業になった。

そこで、今後どういう授業形態(対面かオンラインか)が学生たち自身にとってよいか授業中に話し合ってもらった。

流れとしては、授業前に授業形態に関するごく簡単なLMSの「アンケート」に回答してもらった。そしてその結果を私が整理して、その授業のLINEグループに投稿した。単に「対面かオンラインか」の回答結果だけではなく、理由も尋ねていたので、理由もあわせて投稿した。多くの大学で同じような結果が出ていると思うが、学生の回答結果はわれている。不安を理由に「オンラインで」という学生のほうが多いが、「絶対対面」という学生も少ないがいる。

授業当日は、オンライン(Zoom)で、いつものようにチェックイン(一週間どうだった?今日の調子は?等学生一人ひとりに尋ねる)を行ない、その後にどうしてもやる必要のある内容があるので、それをやって、その後にブレイクアウトルームを作り、4人程度のグループになって話し合ってもらった。そして、そのグループごとの話し合い結果をLINEグループに投稿してもらって共有をした。学生にはその結果を踏まえて今後の授業運営について考えることを約束して、その日の授業はお終い。

今のこの事態は確実に「歴史」に残る状況なわけで、全ての学生がその学生なりに悩んだり、いろいろと考えている。

上記授業とは異なる授業だが、昨年度前期は予定を一部変更して、学生には①コロナの社会的影響について調べる(ウェブサイト等を主に使って)②LINE通話やZoom等を使って数名にインタビューをし、対象者のコロナ禍における職業生活や学校生活について聞くという課題を出して、提出してもらった。とてもよく出来ていたが、その成果物を学生たちときちんと検討できなかった。

正直なところ、私は昨年から憂鬱なことがとても多いのだが、そしてそれは学生も同じわけで、誰もがこうした状況に陥っているということ事態を「教育的課題」として再文脈化することも出来るし、そうした試みがあってもいいのではと思っている。

…と、「それっぽく」書いてみたものの、とにかく学生も不安だし、教師である私も不安なのだ。だったら、それを言語化して共有したほうがいい、そう感じたということ。

それにしても、早くコロナどっかいってくれ!キャンパスには学生がたくさんいたほうがいい。